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  豊かな土の新指標 「土壌微生物多様性・活性値」とは?  
※国際特許出願番号 PCT/JP2010/051329

土の豊かさを表すもう一つの視点

 土壌の豊かさは、化学性(pH、窒素、リン酸、カリ、ミネラル、腐食など)物理性(粒状、硬度、水はけ、水持ちなど)生物性(微生物、小動物など)の3つで表します。化学性、物理性についてはいろいろな方法で分析できるようになりましたが、生物性についての分析はとても難しく、また莫大な費用がかかったため、今までほとんど調べることができませんでした。

 株式会社DGCテクノロジーは、土壌の生物性について、より迅速に、安価に測定する「土壌微生物多様性・活性値」という新しい技術をご提案いたします。

 

 

土壌微生物多様性・活性値とは

  土壌微生物多様性・活性値とは、微生物群集の有機物分解活性の多様性と高さを数値化したものです。特定の菌を検出したり、菌の量をはかるものではなく、土の中に生息している微生物全体の能力を評価するもので、土壌の生物性を客観的に評価することが可能です。国や県の研究機関が約20年にわたり研究した成果をもとに開発した世界で唯一の評価法です(知財は弊社にありますので、類似品にご注意ください)。

 NASAの技術を応用し、95種類の異なった有機物(微生物のエサ)が入った試験用プレートに、サンプル土壌を中性にして純水で薄めたものを入れて、専用のロボットを用いて一定温度で15分間隔で48時間連続的に測定し、各有機物が分解される速度を調べます。

 微生物によって分解できる有機物の種類は異なっていますので、たくさんの種類の有機物が分解できたということは、たくさんの種類の微生物がいるということになります。また、有機物の分解速度が速いということは、それだけ微生物が活発に働いているということになります。

 こうして、微生物の多様性と活性との両方を合わせて計測した値が、土壌微生物多様性・活性値となります。

※国際特許出願番号 PCT/JP2010/051329

 

豊かな土づくりの指針として

 今までの研究で、土壌微生物多様性・活性値の高い土は、土壌消毒しなくても連作障害を起こしにくい病気にかかりにくい、ことが分かっています。現在病気が起こっていない土壌でも、土壌微生物多様性・活性値が低い場合は、将来病気にかかる可能性が高いため、畑の健康診断ができます。

 土壌の硬度とも関係性があり、土壌微生物多様性・活性値の高い土は柔らかく、生産物の根の発達が良いことが分かっています。また、えぐみの元である硝酸態窒素が生産物に残りにくい傾向にあります。健康で高品質な生産物を獲得するための指標となります。

 また、良い堆肥・ぼかしの入っている土壌の土壌微生物多様性・活性値は高くなります。逆に、悪い堆肥、化学肥料を多用した場合、農薬をかけた直後の土壌の土壌微生物多様性・活性値はとても低くなります。 お使いの資材の適性診断や、環境負荷の少ない持続的な農業を行うための目印になります。

 農業資材メーカー様の資材試験にもご利用いただいております。食品メーカ様の原料生産圃場の管理にもご利用いただいております。

 生物性の豊かな土づくりの指針として、ぜひ土壌微生物多様性・活性値をご活用下さい。DGCでは土壌微生物多様性・活性値の高い土づくりをしている農家さんにマークを配布し、農産物の付加価値にしていただいています。詳しくはこちら!

▼ベニバナインゲンの連作障害と土壌微生物多様性・活性値(詳細リンク)

◆コラム:土壌微生物の世界って?

数…土壌1グラムあたり数億から数兆の微生物がいます
種類…土壌1グラムあたり千種類以上がいて、しかもほとんどが新種です
調べ方…微生物を培養して調べますが、培養が成功するのは見えたもの(図参照)の100分の1以下だけです

つまり微生物を一つずつ培養して調べ、どの微生物が良くて、どの微生物が悪い、という証明をしていくのは現実的には不可能です。特定の微生物にこだわりすぎると、土壌の生物性を俯瞰的に見ることができなくなります。土壌微生物を個々に調べるのではなく、土にいる微生物全体でどのように有機物を分解できたかという結果を評価し、土壌の生物性を客観的に判断することが重要です。

◆コラム:多様性が高い土が病気に強いのはなぜ?

微生物の多様性が高く、活性の高い土は、あらゆる有機物は微生物によって分解され、とても競争的な環境ですので、病原菌のみがぬくぬくとはびこることが難しくなっています。土壌微生物の多様性の高い土では、病原菌がいないというわけでなく、一人勝ちできないということです。色んな人々が偏りなく活躍できる社会が良いように、土の世界も多様性が高い方が健全であるといえます。また、生物性が良好な土は団粒構造が発達していて適切な空気と水を植物に与えます。土中の有機物も微生物が分解することで栄養分として植物に供給されます。こうした環境で育った植物はとても健康的で、病気にかかりにくくなります。なんでも食べる元気な子が病気になりにくい、というのと同じことですね。

 

 

 

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